こんな人におすすめ
- 保育士として復帰したい
- 正社員とパートのどちらにしようか迷っている
- パート保育士の仕事内容が知りたい
独身時代、保育士としてバリバリ働き、忙しいけど充実した日々を思い出すことがあるのではないでしょうか。
子どもが成長したから保育士としてもう一度働きに出たいけど、キャパオーバーにならずに働けるのか不安になりますよね。
パート保育士だったらゆるく働けるのか、担任や書類があるのか気になりますよね。
結論、パート保育士は家庭と両立しながらゆるく働けます
ただし、保育園選びや入社方法を間違えるとキャパオーバーになってしまいかねません。
この記事を読んで、ライフワークバランスを重視した理想の保育士ライフを送ってくださいね。
パート保育士ならゆるく働けます
パート保育士は働き方の希望を伝えた上で契約するので、条件に合う職場を見つけやすく、自由度の高い働き方ができるのです。
- 固定時間勤務
- 平日のみ
- 持ち帰りや残業なし
- ピアノなし など
パート保育士は、ワークライフバランスを自分で整えることができるので、心身に余裕をもって家庭と両立しながら仕事ができますね。
実際に、厚生労働省の『保育士の現状と主な取組』によると、保育士としての経験がある人が、復帰する際の希望条件として「パート保育士」を挙げる人は半数以上おり、配偶者・子ども「有」の方だと約8割(78.9%)が「パート保育士」を希望しています。
結婚後はパート保育士を希望しワークライフバランスを重視する人が多いことが分かりますね。
パート保育士の仕事内容
パート保育士と言っても、家事や育児の合間に働く「短時間パート」と、正規職員と同じようにフルタイムで働く「長時間パート」があります。
どちらにしても、正規職員のサポートや保育補助の役割となることが多いです。
- 食事や排泄などのサポート
- 人手が足りていないクラスの手伝い
- 集団に入りにくい子のサポート
- 掃除や雑用全般
また、園によっては勤務時間に関わらずクラス担任の1人となることもあります。

私もパート保育士として勤務した時に担任となり、連絡帳や簡単な個別計画などの書類制作を任されたことがあります。
でも、あくまでリーダーの先生のサポート的な役割だったので、保育も指示を出してくれるため気楽でした。
また、”クラス”という帰る場所もあるため、フリー保育士の時より安心感もあり楽しく仕事ができましたよ。
パート保育士の給与や待遇
パートと正社員では給与や待遇についてどのような違いがあるのでしょうか。
パート | 正社員 | |
---|---|---|
給与 | 時給制(約1,200円) | 固定給 約24万円 |
勤務時間 | 固定時間、希望時間 | シフト制 |
社会保険、福利厚生 | 勤務時間による (扶養をはずれている場合は適用される) | 適用 |
上記の通りです。
時給制のため、長期休暇がある月は収入が下がってしまいますね。
また、ボーナスがない保育園がほとんどです。
しかし、固定時間で、しかも希望時間で働けることは大きなメリットではないでしょうか。
パートに変わりたい理由の一つとして挙げられるでしょう。
社会保険については、一定の勤務時間や収入を超えている場合は加入することになり、それに伴って福利厚生も適用されることが多いようです。



以前働いていた保育園はとても待遇のいい保育園で、パートでもボーナスがあり、ジャージも支給、健康診断も無料で受診可能でした!
パート保育士のデメリット
パートなのに…と思ってしまうのはどういった時なのでしょうか。
- 担任をもつことがある
- 書類を書くことがある
- 掃除や雑用が多い
- やりたい保育ができない
- 責任は重い
担任をもつことがある
担任は仕事量が多く、責任もあるため、担任をもつのが嫌でパート保育士を選ぶ人もいるのではないでしょうか。
しかし、残念ながら園によってはパートでも担任をもつこともあります。



実際「短時間パート」だった私も担任をしていました。
複数担任の1人なので、正社員時代の担任のイメージほどの仕事量や責任はありませんが、どうしても避けたい方は事前に園長に相談しておくことをおすすめします。
書類を書くことがある
担任になると必ずと言っていいほどついてくるのが「書類」ですよね。
例えば連絡帳を書く時には、保護者に分かりやすく失礼のないように書かないといけないため気を遣いますよね。
保育中、連絡帳に書くネタを探そうと必死になるのもよくある話です。
また指導案などは正式な書類なので、主任や園長にチェックされることや監査対象の書類であることで、作成するのが時間も労力もかかるものです。
正規職員なら当たり前の「書類」ですが、パートになっても書類を書かないといけないことがあるのは頭に入れておきましょう。
掃除や雑用が多い
「掃除をするために保育士をしているのではない」という声が聞こえてきそうですが、パートの仕事は正規職員のサポートなどがメインなため、どうしても掃除や雑用はパートがすることになります。
自分が掃除をすることで正規職員が保育に集中できる→子どものためになる、と割り切ることをおすすめします。
やりたい保育ができない
担任をもつことがあるにも関わらず、自分のやり方で保育できないのはやりにくいですよね。
同じクラスの先生と保育観が違っている時には結構ストレスとなってしまいます。



子どもの成長段階を大切にしたいのに、一斉にお箸を使い始めた時や、絶対にオムツを外さないといけないことなどがあり、フラストレーションが日々溜まる一方でした。
しかし、自分の保育観と合う保育園を選んでいればこういったことにはならないので、事前に確認しておくことで防げることではあります。
責任は重い
あなたが正規職員として働いていた頃、責任の重さに押しつぶされそうになった経験もありますよね。
子どもが怪我をした時、誤食をした時は何度経験してもヒヤッとします。
子どもが可哀想なのはもちろん、保護者に説明することも大きなプレッシャーとなり、ストレスが溜まっていきます。
少しでも責任の重さから逃れたくてパート保育士を選ぶ方もいるのではないでしょうか。
しかし、子どもと関わる以上、正規職員であってもパートであっても責任はありますよね。
パート保育士のメリット
パートならではのメリットを紹介します。
デメリットが意外と多くて驚いたかもしれませんが、それを上回るメリットがパート保育士にはありますよ。
- 固定時間で働ける
- 残業がない
- 子どもに囲まれながら気楽に働ける
固定時間で働ける
保育士をしていてしんどいことの一つがシフトが挙げられますが、パートになるとシフトに入らずに済みます。
- 9:30~13:30の短時間のみ
- 9:00~17:00でしっかり稼ぐ など
希望の時間を伝えた上で契約できるので、固定時間で働けると家庭との両立がしやすく、ワークライフバランスが整うので大きなメリットだと言えます。
持ち帰りや残業がない
担任をもったり、書類を書いたりすることがあるものの、あくまで正規職員のサポートや補助にあたるので、勤務時間内のみだけです。
つまり、やることが残っていてもあとはお願いができるので、自分は残業したり持ち帰ってまで仕事をしなくて済みます。
オンとオフが切り替えやすいので、こちらも大きなメリットですよね。
子どもに囲まれながら気楽に働ける
子どものことが好きで保育士になったのに仕事量が多すぎてゆっくり子どもと関われず保育士を離脱してしまう人が多いですよね。
パート保育士は上記のように書類や雑務はあるものの、正規職員に比べて仕事量が少ないので、「時間内だけ」と割り切って大好きな子どもと関わることができます。
パート | 正規職員 | |
---|---|---|
担任 | もつことがある | 必ずもつ |
書類 | 書くことがある | 必ず書く |
掃除や雑務 | 多い | 少ない |
子どもとの時間 | ゆっくり関われる | ゆっくり関われない |
パート保育士は、理想の保育士像に近く、楽しく働けますね。
パート保育士になるなら割り切ることが大切
気楽に働けるとはいえ、今までの経験によって働きづらいと感じてしまうこともありますよね。
そういった気持ちが出てくる前に、ある程度割り切って働く方がいいでしょう。
割り切るポイントを紹介します。
- 自分のやり方は一旦置いておく
- 深く考えない
- 嫌になったら辞める
自分のやり方は一旦置いておく
パート保育士は正規職員のサポートなので、自分のやり方はできないものとして、クラスの先生のやり方に身を委ねた方がぶつかり合うことがなく、何かとラクなのです。
あなたが正規職員だった時のことを思い出してみてください。
このパートの先生最高!と思った先生ほど、控えめなのに痒い所に手が届く先生だったのではないでしょうか。
「私はこうやってたわよ!」とグイグイ出てくる先生だと引いてしまいますよね。
保育をうまく回すために、自分の経験をぞんぶんに発揮できますよ。



「先生はどんなやり方してた?」と時々聞かれた時に答えると、参考にしてくれることがありました!
深く考えない
自分の保育観と違うな…と思い始めると、嫌なところがどんどん目についてしまうものです。
- 言われたことをやる
- 毎日のルーティンになっていることは言われる前にやる
この2つを徹底して他のことには目を向けないくらいでちょうどいいです。
全体を把握したり、回さなきゃと思い始めたりすると、どんどんしんどくなってしまいますよ。
「パートだから」と割り切って大丈夫です。
嫌になったら辞める
嫌になったらすぐ辞められるのはパートの特権です。
真面目なあなたは「年度末まで我慢しよう」と考えているかもしれませんが、年度途中で退職したり、その後年度途中で入職するのは珍しいことではありませんよ。
「合わなかったら辞めたらいいや」という気持ちがあることで、ずいぶん気楽に働けますよ。
パート保育士の保育園の選び方
パート保育士として仕事を探す時には、園の求人に直接応募する他、以下の方法があります。
- 求人サイトをかつようする
- 転職エージェントに登録し紹介してもらう
求人サイトを活用する
一般の求人も多数載っている求人サイト。
働きたいエリアや条件を入力することで、条件に当てはまる求人が一気に見られるので活用している人も多いでしょう。
- インディード
- しゅふジョブ
- タウンワーク など
気になる求人をピックアップして比較・応募しやすいですね。
転職エージェントに登録する
「転職エージェント」と聞くとハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、保育士求人の多くが転職エージェントを活用しているものです。
求人サイトよりも具体的・詳細に条件を入力することができるので希望とマッチした保育園を見つけやすいです。
また、あなた専属の担当がついてくれるエージェントがあったり、優良な非公開の求人をもっていたりするので登録をおすすめします。
なお、会社ごとに非公開求人が違っていたり、打ち出している時給が違ったりすることもあるので、2~3社に登録することでより自分の条件にマッチする保育園に就職することができますよ。
割り切れない人は保育士以外の仕事も視野に入れる
もし、パート保育士をやってみて、どうしても割り切れず保育士を続けるのがしんどくなってしまったら、保育士以外の仕事も考えてみましょう。
- 保育園以外で働く
- 異業種へ転職する
保育園以外で働く
保育士の仕事以外にも保育園での経験や保育士資格を活かせる働き方もありますよ。
- ベビーシッター
- 子育て支援センター、児童館
- 託児所(認可外保育施設、一時保育など)
- 幼児教室
子どもとゆったりと丁寧に関われる仕事が多いので、イメージしていた保育士像に近いかもしれません。
保育園以外で働いても子どもと関われる仕事はたくさんありますね。
異業種へ転職する
「保育士や子どもと関わる仕事以外も視野に入れたいけど何が向いているのか分からない」という方は、まずはキャリアコーチングがおすすめです。
キャリアコーチングとは、プロのコーチと一緒に自己分析をおこない、理想のキャリアプランを設計する伴走型のキャリア支援サービスです。
マジキャリ
ポジウィルキャリア・キャリドラ・マジキャリなど様々な会社がキャリアコーチングを行っています。
無料体験も用意されているのですが、無料分だけでも自分を見つめるきっかけになりますよ。



私も実際に【POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)】
の無料体験を受けたことがあります。
自分では考えたこともなかった職種もおすすめされて選択肢が広がりました!
キャリアコーチングを受けることで「何のために働きたいのか」が分かります。
今の仕事が向いているか、異業種への転職が向いているかなどを知る手掛かりになりますね。
よくある質問
- パートなのに担任や書類があるのがどうしても嫌です。
-
入社する前に園長に相談してみてください。
採用してもらえることがゴールになってしまうと聞きづらくなってしまいますが、入社はゴールではありません。
せっかく働けたのに負担が大きくて辞めてしまうことになれば元も子もないですからね。
気になる点はしっかりクリアにしてから入社してくださいね。
面接で聞きにくいことは、内定をもらってから確認するのも手ですよ。
- パートなのに仕事量がどんどん増えていかないか心配です。
-
今までの経験年数や、園での経験が増えることで仕事量が増えていくことは予想されますよね。
定期的な面談で仕事内容について相談することもできます。
また、「パートなのに責任が重い」と考えるか、「パートなのに任せてもらえている」と考えるかは、捉え方一つですよね。
前向きに仕事をしていることで評価アップ・モチベーションアップに繋がることもあるはずです。
ただし、キャパオーバーになってしまうのは避けた方がいいので相談することをおすすめします。
- 派遣保育士とパート保育士は違うのですか?
-
派遣保育士とパート保育士は仕事内容や給与形態など似ているところは多いのですが、全く異なるものです。
この記事ではパート保育士をおすすめしていますが、派遣保育士もおすすめです。
派遣保育士とパート保育士それぞれのメリット・デメリットもあるので、こちらの記事を参考にしてください。
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まとめ
パート保育士の働き方と働く上での割り切り方について紹介しました。
パート保育士は、保育士として働きたいけどワークライフバランスを整えたい、家庭と両立したい、という方にはおすすめの働き方です。
しかし、これまでの経験があることがストレスをつくりやすくなってしまう可能性もあります。
そうならないためにも、まずは自分の保育観と合う保育園を選ぶことが大切です。
また、入社後に合わない職員がいた際の割り切って働く方法についてもお伝えしました。
理想の保育士ライフを送るための参考になれば嬉しいです。
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